LPガスとは?
●エルピーガス(LPガス)は、正式名称を「Liquefied petroleum gas」→「リキファイド・ペトロリウム・ガス」と言い、頭文字をとって「LPガス」と言います。
●これを日本語に直訳すると「液体化した石油の気体」となり業界では「液化石油ガス」と呼ばれています。
●原油を精製(灯油や重油やガソリンに分解)する工程で「LPガス」も分解されて作られます。
●家庭で使用する「LPガス」は主成分が「プロパン」であるため、別名「プロパンガス」とも呼ばれます。
●容易に液体化が可能です
作られた「LPガス」は元々常温では気体ですが、運搬のため圧力をかけて、液体にしてガスボンベに充填します。
●通常「LPガス」はガスボンベに充填され使用されます。
●気体である「LPガス」は圧力を加えるか?冷却(-42℃)すると液体になります。
●したがって極寒の地(-42℃以下)では、利用できません。
●液体化するのは、体積を縮めることにより保存や運搬をしやすくするためです(通常は加圧します)
●実は元々無臭です
保安の観点より、空気中の混合比率が1/1,000以上でガス漏れを感知できるように着臭しています。
●人体に害はありません
「LPガス」には人体に害のある一酸化炭素(CO)が含まれません。 したがって臭いを嗅いでも人体に害はありません。
●空気より重い気体です
空気の約1.5倍の重さであり、万一ガス漏れが発生した場合、下の方に滞留するため、ガス警報器は床下近くに設置します。
種類 | 供給方式 | ガス種 | ガス比重 | 料金・保安など |
---|---|---|---|---|
都市ガス | 導管供給 | 天然ガス(メタンガス) | 空気より軽い | 供給約款による認可制料金が適用 |
簡易ガス | プロパンガス | 空気より重い | ||
LPガス | 戸別ボンベ | 事業者とお客さまの個別契約 |
■発熱量・・・プロパンガスは天然ガスの約2.2倍 ⇒ 細い配管でOK
■CO2発生量・・・プロパンガスは天然ガスより13%増
●環境にやさしいエネルギーです
LPガスの燃焼時のCO2排出係数(電気・ガス・灯油のエネルギー使用量から排出されるCO2を求めるための単位値)は、灯油より15%も少なく、環境重視の天然ガスとも大差ありません。
種別 | CO2排出係数 | 単位 | LPガス1㎥に換算した CO2排出量 |
LPガスを1とした 比較値 |
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LPガス | 5.89kg | kg-CO2/㎥ | 5.89kg | 1 |
電力 | 0.517kg | kg-CO2/kWh | 14.42kg | 2.45 |
天然ガス | 2.36kg | kg-CO2/㎥ | 5.14kg | 0.87 |
灯油 | 2.49kg | kg-CO2/㍑ | 6.75kg | 1.15 |
●災害に強いエネルギーです
災害発生時においては、LPガスは、各お客さま毎に供給可能な「分散型エネルギー」であり迅速に復旧させることが可能です。
また、二次災害(火災)については、阪神・淡路大震災での神戸市のデータを見ると、地震発生から10日間中に発生した175件の火災のうち、原因が特定できた68件の内訳は電気が38件で56%を占め、次いで放火など21件(31%)、石油5件(7%)、都市ガス4件(6%)で、LPガスは0件。これはLPガスが分散型エネルギーであり、震度5以上の揺れを感知すると自動的にガス供給を遮断するマイコンメータがほぼ全戸に設置されていたためです。